津波を想定した防災避難訓練です。東日本大震災の甚大な津波による被害を知らされてから始められた訓練です。今年で第8回目となりました。
(訓練)9:50=西日本を中心とした大地震発生。園庭に集合して人数の確認、けがの有無を確認。10:00=市より大津波警報発令。小野田めぐみ幼稚園は「浸水想定区域外ではあるが避難を要する区域」に指定されています。園児の安全な避難が大切だと考えます。大津波警報が発令してから10分以内に支度を整え、AED等の救命に必要な物資、防災ラジオなどを先生たちが背負って出発します。
年長児と年少児がペアになります。つないだ手は離しません。落ち着いてすばやく行動します。自律の力です。
国道190号に登る階段です。この階段を登れば高さ10mです。山陽小野田市に到達する津波は5mの予想です。園を出発してから全員がこの階段を登りきるまで15分以内を目指しています。
登ります。自分の足で登ります。
国道190号の歩道を東に向かって進みます。ガードレールがありますが、車道の車の動きにも注意します。
避難先予定の小野田中学校に到着するにはもう一つ階段があります。足がすこし疲れてきたけれど、この階段も自分の力で登ります。
階段では手を離して登ることにしていますが、手を離さないペアもいます。言葉にしなくても、つないだ手を通して励まし合っているのでしょう。
小野田中学校まで着ました。ここは16.3m。あと一息。
校長先生から「よくがんばって歩いてきたね。ほんとうの地震の時にもみんなで助け合って避難して来てください」と励ましの言葉をかけていただきました。ありがとうございました。
雨が心配でしたが、園に帰るまではなんとかもちそうです。曇っていて風が吹いています。ゆっくりお弁当とおやつを頂きました。
1時間20分ほど休憩できました。園に戻ります。年少の子の身支度を確認するのは年長の子の役割です。
行き帰り合わせて2.6km歩きます。階段は登るより降りるほうが難しい。高低差が目に入るので足がすくんでしまう子もいます。落ち着いて、一歩ずつ確実に。
ただいまー。園に戻ってきました。疲れたのでしょう。ほっとした表情で座り込みました。
みんな、今日はよくがんばりました。最後まで自分の足で歩けた!
この防災避難訓練では2回ほど一斉メールを利用しました。メールが受け取れなかったなどあれば、園までお伝えください。保護者の皆様が確実に情報を受け取れたというところまで、防災避難訓練の範囲内だと考えております。
ご家庭でもこの機会に防災について、緊急時の避難場所などについてお話しする機会を設けていただければと思います。またAEDの常備について保護者会より維持費の一部を毎年ご負担くださっていることを改めて感謝申し上げます。
小野田中学校の皆様、ご協力してくださった皆様、ありがとうございました。