子どもに「今日、幼稚園でどんなことをして遊んだ? どんなことがあった? 教えて?」と質問したことはないですか?
「あのね、お友だちが、鉄棒に縄跳びを結んで、ぶらぶらしていた」

「あのね、お友だちが、砂場でね、エンチョー先生を落とすってね、落とし穴を掘っていた」

「あのね、年長ひかり組さんが、植えたチューリップにね、自分で絵を描いてね、看板を立てた」

「あのね、年長ひかり組さんが、冬の野菜を植えた」

「年中みぎわ組さんも、冬の野菜を植えた」

「あのね、お友だちがね、植えたのは、スイスチャードっていってね、赤とか黄色とかいろんな色がある」

「サンチュと春菊も植えた。並べて植えた」

「あのね、エンチョー先生がよそ見していたら、権兵衛さんが逃げ出してお部屋の中を歩いていた」

「あのね、年少あい・はな組さんも冬の野菜を植えた」

「野菜を植える時に、手が黒くなった」

「野菜はね、土の穴の中に入れるんよ」

「あのね、それから土をまわりにギュッとする」

「最後に、げんきになあれ、おおきくなあれって、みんなで言った」

「あのね、年長ひかり組さんは、習字に行った」

「自分の名前を小筆で書いて、完成させた」

「習字をするときは、姿勢が大切だって先生が言っていた」

「あのね、外はぜんぜん寒くなかったから、ドッジボールをした」

「あのね、年少あい・はな組さんも、大掃除をがんばっていた」

「手の届かない遠いところもがんばって雑巾で拭いた」

「自分の椅子は自分で拭くんよ」

「拭いたところは、ぴかぴかになる」

「ぴかぴかになるまでがんばっていた」

「あのね、ぴかぴかになると、椅子が光るんよ」

「あのね、みんなでクレヨンで絵を描いた」

「赤は赤、黄色は黄色、青は青」

「あのね、野菜を洗った」

「お鍋に入れて、フライパンに入れて、ごはんを作った」

「あのね、年中みぎわ組さんも、大掃除をしていた」

「みぎわ組さんは雑巾を自分たちで絞っていた」

「あのね、友だちとね、雑巾がちゃんと絞れているかどうか比べ合っていた」

「雑巾がじょうずに絞れたら、ビショビショじゃないんよ」

「あのね、みぎわ組さんが講堂の雑巾がけをしてくれた」

「おとこのこも、おんなのこも、みんながんばった」

「こうどうはひろくてながいから、たいへんなんよ。ゆかもぴかぴかにするんよ」

もし今日一日のことを言葉で答えることを求められたら、大変じゃない?
時には「なんにもせんやった」「あそばんかった」と答えたくなる気持ちもちょっと分かる気がするなぁ。
今日一日のたくさんの出来事、胸の波がおさまるまで、ちょっと一呼吸させてあげてね。