小野田小学校のお兄さんお姉さんから、小野田小への招待状が年長ひかり組に届いた。封筒を開けるドキドキの音が聞こえてくる。

だれが書いてくれたのか、なにが書いてあるのか。封筒の表も裏も、手紙の表も裏も、丹念に見る。

すこし気持ちが落ち着いてから、手紙を読み始める。ひらがなで書いてくれているから、少しずつ読める。

クラスの中がシーンとなった。手紙は目で読むものだけど、読んでいる時は口をつぐんでいる。手紙は人に心地よい沈黙を与えてくれる。
まっさきに気がついている君からの手紙いちばん最後にあける (俵万智,歌人,1962〜)